WordPressが大きく変わる!?ver.5.0から本格的に導入される新エディタ、Gutenbergを一足お先に導入してみた。

そもそもGutenbergって?

ヨハネス・グーテンベルグは15世紀神聖ローマ帝国(現在のドイツ)のマインツ出身の金属加工職人、印刷業者で、活版印刷発明者とされています。活版印刷の発明のおかげで、ヨーロッパでは本の生産が手書きの書き写しから印刷による生産となり大量に供給できるようになったという劇的な変化をもたらしました。ルネッサンス期の三大発明(羅針盤、火薬、活版印刷)にもかぞえられるほどです。

その偉大な発明者の名を冠したプロジェクトだけあって、WordPress登場から15年かけて改良を重ねられ、慣れ親しまれてきたエディタを過去のものにしてでも、よりよいエディタを再開発するぞ、というWordPressの強い意志を感じるプロジェクト名なんだなと思いました。

いままでのエディタと何が違うの?

まずは新旧エディタの画面を出してみましょう。(プラグインが入ってるから余裕でできましたね。)

旧エティタ(筆者はTinyMCEを使っているので、ちょっとごちゃごちゃしています。)
Gutenberg
Gutenberg

見た目もなんとなくスタイリッシュになっていますね!とはいえ、基本的にできることはそんなに変わってはいないのですが、大きな違いは「ブロック」でしょうか。文章、タイトル、画像、動画に至るまでまるでパズルを組み合わせるように組み込めるようになったというところでしょう。確かにこれは活版を組み込んで行く作業に似ているので、プロジェクト名にも合致していますね。

また、組み込めるものとして、WordPress登場時には組み込まれることを想定されていなかったYoutube、Twitter、Facebook、Instagramなど外部のサイトの埋め込みもブロックとして追加されています。

スピッツ公式チャンネルより ロビンソン/スピッツ

試しにひとつYoutubeを埋め込んでみたのですが、なんと、作業は、左上の+を押して、「Youtube」を選んで、動画のURLを入れて「埋め込み」を押すだけ。直感で操作ですねえ。旧エディタだと、一手間かかっていました。

実は時代の変化を捉えているんですね。旧エディタがワープロソフト然としていたのに比べると、ブロックをもちいてもっと自由にデザインできるようにしたものがGutenbergのイメージです。より直感的な要素配置ができるようになりました。

テーマ製作者には新たな試練!?

組み込まれる要素が増えたということは、当然、旧エディタと違うスタイルになっていたり。新しいスタイルが追加されていたりします。テーマ製作者は、これからその全てを細かく精査しながら直したり書き足さなければなりません。頭痛いですね。でも、一度CSSを書き直せばある程度は使いまわせると思いますので、SASSとかも活用して一歩一歩直すのが吉だと思います。(総当たりでページ内にブロックを埋め込みまくって、ローラー作戦で探して探して探しまくって治す。という豪快なやりかたもありですし、むしろ私はそっちの方が得意かもしれませんけどね!)

2019年2月21日追記 functions.phpにわずか数行書き出すだけで、かなり楽になります!後ほど書いていきます。

今までのエディタはどうなるの??

ご安心ください。旧エディタもプラグインとして残されます。ここからは今日現在での推測でしかないのですが、まだver.5になっていないので、この書き込みもGutenbergの「プラグイン」として動いています。そして、新規作成や、記事修正の時、どちらのエディタを使うかという選択肢が表示されます。(これ意外とわかりづらい。)

旧エディタが同じようにプラグインになるということは、今、「旧エディタ」が主エディタ、「Gutenberg」が、副エティタとなっている立場が、WordPress ver.5+旧エディタプラグインで立場逆転する形になると思われます。つまり、併用するという形になるのではないかな、と。(あくまでも今日現在での推測です。当たったらなにかください。☺️)

2019年2月21日追記 立場逆転しましたね。

なので、Gutenbergの使い方を徐々に習得しつつ、いざというときに旧エディタも使える体制にしておく、というのがver.5以降のスタンダードになるのではないかな、と思われます。MicrosoftがWordやExcelにリボンUIを採用した時と似ていますが、こっちは猶予期間が長そうなのでちょっと安心です。

というより私も今から使い方に慣れていかないとなんですけどね…なので、この記事もあえてGutenbergで書いていますが、やはりスタイルは適用されてない部分があったりして、これはテーマ作り直さなきゃなあ、と頭を抱えているところです。まあ、どっちみち作り直さなきゃなんですけどね。

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