さて、令和になって初の投稿となります。日本が新しい時代になるのに先駆けること5か月前にGutenbergエディタ―を引っ提げてリリースされたWordPress 5系、その2度目のアップデートとなる5.2が5月7日にリリースされました。日本のユーザーにとっては令和初のアップデートですね。
開発者向けのアップデート
PHPの最低バージョンが5.2→5.6.20へアップ
WordPressを構成するプログラムであるPHP、その最低要件のバージョンが5.6.20にアップしました。とはいえ、レンタルサーバーはだいたいPHP7系に移行していると思いますので、本当に最低限のバージョンといった感じでしょう。
5.6.20未満の場合は動作すらしなくなります。どの程度いるかはわかりませんが、自作サーバーの人は要注意かもしれませんね。
5.1で導入されたサイトヘルスが「ツール」に入ってパワーアップ
さて、前回のマイナーアップデート(5.1)の時にはまだこのサイトのリニューアル中で書けませんでしたが、「サイトヘルス」という機能が追加されていました。
ところが、他サイトの記事を日付をさかのぼってみたところ「よくわからない」という反応がちらほらありました。というのも、PHPのバージョンが古いから気をつけてねという警告と、互換性のないバージョンのPHPで動いていると思われるプラグインを導入することを防ぐもの、という至ってシンプルなもので、特にPHPバージョンの警告はダッシュボードに出てくるだけでした。
ところが、今回のサイトヘルスのパワーアップは本気度が違いました。
ツールメニューの中にこのように「サイトヘルス」の項目が追加されています。そして…
これが今回の肝となるサイトヘルス「ステータス」タブです。致命的なエラー等やセキュリティ面で不安な点、プラグインが新しくなってないよ!みたいなことを教えてくれます。
あれ、なんで作ったサイトの動きがおかしいんだろ…と思った時に気軽にチェックできるようになりました。
また、こちらはもっと開発者向けの「情報」タブですが、サイトの事細かな情報をクリップボードにコピーしつつ、例えば共同で管理している人に、システム要件はこうなってるよ、と伝えるときなどに役立ちます。
ちなみに両タブの上にはパーセンテージとグラフが表示されていますね。これがいわゆる「健康度」みたいなものでしょうか。80%台だとグラフは黄色でしたが、90%台だと緑色になりました。見た目でこのサイトの安全性が保てているのかを確認できます。
投稿者に嬉しいアップデート
よくよくみたら、公式の記事に書いて無くない…?もしかしたらそんなに重要じゃない…?いえいえ、一ついいアップデートがあるんです。
ブロックマネージャーってなんぞ?
ものすごーーーーーくわかりづらいアップデートなのですが、投稿画面右上の「…」を縦にしたみたいなのを押すと、こんなのがでてきます。
たしかにGutenbergになってブロックエディターになったら、いろんなことできるようになったよねー、と感じてはいたのですが、ちょっと項目多すぎじゃない…?特に「埋め込み」の種類。
日本になじみのないサービスの埋め込みがずらずらと並んでても正直「どうでもいい」感が強かったのですが、そこでこのブロックマネージャーの出番。
これは使わないなあ、というのを容赦なく非表示にできます!
これでより、執筆に集中できますね。投稿者には絶妙にうれしいアップデートです。
動画は直でアップデートすることはほとんどないので、Youtube埋め込みだけでいいし、ファイルや音声を直でダウンロードさせる場面もないからいらないでしょ。ということで、投稿画面のブロックエディターがすっきりしました。
ところで、5.2″Jaco”って?
毎度おなじみWordPressのマイナーバージョンにつくジャズプレイヤー関係の名前。今回はジャズ、フュージョンのベーシストとして70年代に頭角を現し天才と評されつつも1987年に35歳の若さで急逝した、ジャコ・パストリアス氏の名前から付けられています。
2015年にはドキュメンタリー映画も公開されていますね。